「私の見た目はだいぶ怖いだろうと思います。ただ、けっこう日本人の子どもたちが私のコスプレをしたり、イラストを描いたり、このビジュアルをすごく気に入ってくれておりまして。第一印象はすごく怖いと思うんですが、慣れると意外と親しんでもらえるのかなと楽観的に思っています」

 また、「自分の見た目が本の内容や作風と少し乖離していることは、私も以前からちょっと気になっていまして、もう少し真面目な格好をしたほうがいいんじゃないかと思ったこともあります。しかし、出版社の方から『変な絵』の文庫本の帯に私の写真を使って以降、『なぜか売り上げが伸びた』と言われ、『だったら、まあ、いいのかなぁ……』と思った次第です」とも述べ、会場の笑いを誘った。

 さらに、インスピレーションを受けている国内外の作品や作家については、「海外の作品もとても好きで、先日も小説『ザリガニの鳴くところ』を読ませていただき、すごくおもしろかったです。いろんな方の小説から影響を受けていますが、やはり自分のクリエイティブの基礎になっているのは江戸川乱歩で、昔から彼の作品をよく読んできました」と回答。

 今後、挑戦したいことについては「いつか遊園地のお化け屋敷をつくってみたい」とコメントしていた。

(取材・文=伊藤綾)