今回は、以下のシチュエーションだったときに、いくら贈与税が課されるのかを計算しましょう。
・両親から総額400万円を毎月5万円ずつに分けて贈与される約束をした
・同じ年にほかの贈与はない
今回のケースだと、贈与税が課される可能性があります。課税額は「(1年間で受け取った総額-110万円)×税率-控除額」です。また、税率は110万円を引いたあとの金額を基に決められます。
今回の金額だと、290万円に対して課されるため、国税庁によると、税率は15%で、控除額は10万円です。計算すると「290万円×15%-10万円」となり、33万5000円が課されます。
なお、税金の支払いを忘れていたり申告しなかったりすると、加算税や延滞税も加わる可能性があるため、忘れないように注意しましょう。
今回のケースのようにあとから指摘されたときは、お金を最初に受け取った年を基準に加算税や延滞税の金額が決められるでしょう。
硬貨が多いときは銀行で手数料がかかる可能性も
タンス預金を紙幣ではなく硬貨で行っていた場合、銀行へ預けると枚数に応じて手数料がかかる可能性があります。例えば、ある銀行での窓口の硬貨取扱枚数による手数料は以下の通りです。
・1~100枚:無料
・101~500枚:550円
・501~1000枚:1100円
・1001枚~:1650円、以降500枚ごとに550円が加算
もし、400万円を500円玉貯金で貯めていた場合、枚数は8000枚です。上記の銀行に預けると、手数料として8800円がかかるでしょう。
タンス預金の内容によっては課税されるケースがある
一般的なタンス預金の金額と比較すると、400万円は多いといえるでしょう。盗難や紛失のリスクを減らすためには、銀行に預ける方法が有効です。
タンス預金のお金をすべて税金申告していれば問題ありません。しかし、もし申告が必要にもかかわらずしていなければ、あとで税務署から指摘される場合があるでしょう。
あとから申告する方が、加算税や延滞税の対象になり支払う税額が増えるため、税金申告が必要と分かった時点で早く申告、納税をすることが大切です。