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新卒の平均手取り額は?
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、新規大学卒者の平均賃金は23万7300円です。ただし、賃金そのままを受け取れず、所得税や社会保険料などが引かれます。実際に受け取れる金額を「手取り額」といいます。
初任給は所得税と雇用保険のみが引かれるため、手取り額が意外と高く感じるかもしれません。しかし、2ヶ月目以降は健康保険料と厚生年金保険料も引かれることになり、さらに就業から2年目以降は住民税も引かれるため注意が必要です。
額面の「75~85%」が手取り額の目安となるため、実際の手取り額は「17万7975円~20万1705円」となります。目安に幅があるのは、会社が加入する健康保険組合によって健康保険料が異なることや、住民税の金額が地方自治体によって異なるためです。
手取り額に対する家賃の目安
家賃は「給料の手取り収入の3分の1程度」「手取り月収の30%以内」などが目安とされています。その理由は、家賃の割合が増えると収入に対する生活費が過度に圧迫されてしまうためです。
手取り額の目安である「17万7975円~20万1705円」を基に計算すると、家賃の目安となる30%は「5万3392円~6万511円」となります。したがって、「家賃8万円」の場合、給与に対して家賃が高い状態といえるでしょう。
ただし、入社する会社によっては、住宅手当や家賃補助が支給されるケースもあります。厚生労働省による「令和2年就労条件総合調査」によると、住宅手当など諸手当の平均支給額は1万7800円という結果でした。
もし平均額と同額の住宅手当が支給された場合は「7万1192円~7万8311円」となるため、家賃の目安よりも少々高くなりますが、生活に大きな支障はなさそうです。