大学生の娘が「春から一人暮らししたい」と言っています。お金がなくて「仕送り」ができないのですが、どうにか一人暮らしをさせてあげられないでしょうか?
大学進学と共に一人暮らしを始めたいと考える学生もいるでしょう。しかし、家庭によっては経済的事情で仕送りができず、子どもの一人暮らしを支援できないケースもあります。   子どもへの仕送り費用を工面しにくいときは、親子で工夫をすると一人暮らしの生活費を賄えるかもしれません。今回は、一人暮らしの学生が受け取る仕送りの平均額や、仕送りができないときの対処法などについてご紹介します。

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一人暮らしをして仕送りを受け取っている学生はどれくらいいる?

全国大学生活協同組合連合会が2023年に行った「第59回学生生活実態調査 概要報告」によると、アンケートに回答した9873人のうち寮で暮らしたり下宿したりしているのは5293人で53.6%でした。大学に通う方の半数以上は、一人暮らしをしている可能性があるといえるでしょう。
 
また、同調査によると、下宿生の平均小遣い・仕送り額は、月額7万120円です。全体の平均収入が月額12万9240円なので、収入の半分以上は仕送りで賄っていることになります。平均支出が月額12万7500円なので、あまり仕送りができないときは子ども本人にも協力してもらわなければならない可能性もあるでしょう。
 
なお、小遣い・仕送りの平均額は7万円ほどですが、0円の学生もいます。その場合の主な収入源は奨学金とアルバイトです。
 

仕送り額を捻出できないときはどうすればよい?

家庭から平均額ほどの仕送りをできないときは、まず子どもと相談することが大切です。話し合いの結果、一人暮らしは就職後でよいとなれば仕送りをする必要もないでしょう。子どもが一人暮らしのメリットとデメリットをあまり理解できていないようであれば、お互いに納得ができるよう話し合います。
 
仕送り以外に不安要素があるときは、その旨も伝えた方がよいでしょう。もし経済的に仕送りができないことが一人暮らしを反対する唯一の理由なら、親と子どもの双方が工夫すれば一人暮らしができる可能性も十分にあるでしょう。
 
ここでは、仕送り額を捻出できない場合の対策をまとめました。
 

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