挨拶や口上のポイント

『DRESSY』より引用
(画像=写真AC,『DRESSY』より引用)

最後に結納の際に挨拶や口上を述べる上でのポイントについてもご紹介します。基本的に挨拶・口上ともに丸暗記をする必要はありません。結納の場では「幾久しく」や「末永く」など、独特な言い回しがありますので、これらの言葉を頭に入れておけば、あとは多少違っても大丈夫。

相手の家族や婚約者に対し、感謝の気持ちや婚約を喜ぶ気持ちが伝わる言葉であれば、自分が話しやすい言葉を使って問題ありません。ただし、あくまで結納の場ということを忘れず、相手に失礼がないように丁寧な言葉使いを心掛けましょう。

忌み言葉に気を付けて!

また挨拶や口上を述べる際は、忌み言葉に気を付ける必要があります。結納の場では別れを連想させる言葉や結婚を繰り返すことを連想させる言葉に充分注意をしましょう!

具体的な忌み言葉の内容について気になる方は以下の記事もご覧ください。以下は結婚式に関する記事ですが同じ晴れの舞台である結納の場でも同じことが言えます。

結納に地域性があることを知っておこう!

関東・関西・北海道では結納の違いがある

元々関東では結納品が多めで「九品目」を用意することが一般的ですが、関西では少ない品数でコンパクトにまとめる傾向があります。また、関西では結納金を「割り切れない」縁起の良い数字にするなどの文化も。また、北海道では結納を簡略化して、顔合わせと統合する形式が主流になりつつあります。九州では比較的豪華な結納品を用意することが伝統的ですが、近年は略式化の傾向も増えています。

結納に関連する家族間のトラブル回避策

結納でのトラブルを避けるためには、事前の話し合いが重要となってきます◎

家族間で結納を行うかどうかの希望を確認し、形式や金額について事前に話し合い、すり合わせをしておくことが重要です。

もしも意見が分かれた場合は、結婚式場やマナーに詳しい専門家、仲人の助言を取り入れるとスムーズに進められますよ!

両家の絆を深める場に

『DRESSY』より引用
(画像=写真AC,『DRESSY』より引用)

以上、本日は結納を執り行う上で知っておきたい、結納ならではの独特の言い回し(挨拶)や口上についてご紹介しました。普段日常会話の中ではなかなか使わない言い回しだけに最初は違和感を覚えるかもしれません。

しかし大切なことは挨拶や口上を丸暗記することではなく、基本は押さえつつも相手に対する感謝の気持ちや喜びの気持ちが伝わる言葉であること。

たとえ簡略化された形式でも、挨拶や口上を丁寧に準備し、服装や持ち物に気を遣うことで良い印象を与えられます。

結納はおめでたい席だからこそ使う言葉には気を付け、両家の絆を深める場にしていただければと思います。