一般社団法人日本自動車工業会の「2023年度 乗用車市場動向調査」によると、新車の平均購入価格は264万円でした。2019年には245万円、2021年には255万円だったように、年々上昇しています。
 
独身期(39歳以下)に限定すると、購入平均価格は225万円でした。また、29歳以下の男性では「リース」で購入した人が13%、「サブスクリプション」を利用した人が6%おり、現金やローンとは違う新しい所有の方法を選択している人が多い傾向でした。
 
また、維持費の月間平均費用は1万2100円となっています。こちらも2019年は1万700円、2021年は1万1300円と上昇しています。費用負担感が大きいと答えた人も60%と高いのが特徴です。
 

地方の車事情

公共交通機関が少なく不便な地方では車は一家に1台ではなく、1人1台所有するなど足として欠かせない存在です。一般財団法人自動車検査登録情報協会がまとめた「自家用乗用車の世帯普及台数」は、全国平均は1世帯あたり1.025台という結果でした。
 
普及台数の1位は福井1.698台、2位富山1.640台、3位山形1.635台と続き、上位11県では1.5台以上普及していることがわかります。一方、東京は0.416台、大阪は0.623台と、大都市の普及台数は低い傾向です。
 
地域によって必要性は異なりますが、電車は数十分~1時間待ち、路線バスは1時間に1~3本など公共交通機関が充実していない地域では、車は通勤や買い物のほかに緊急時に移動がスムーズにできるため不可欠です。
 
地方で車が必需な街は駐車場の充実度が高い傾向があり、アパートには駐車場が付いている場合がほとんどです。また、駅前にはコインパーキングが充実しており、安価に停めることができます。
 
このように地方では車に便利な環境が整っているため、身近な存在として車が好きな人も多いのかもしれません。
 

都市部と地方で異なる