小さい子どもをおんぶして自転車に乗ったら「罰則があるんじゃない?」と指摘されました。本当に罰則の対象になるのですか?
街中で、子どもを自転車に乗せて走っている親を見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。後部座席や前の荷台に座った状態で乗っているケースが多いと思いますが、今回のケースのように、子どもをおんぶした状態で走ることは罰則の対象にならないのか、気になる方もいるでしょう。   本記事では、自転車を運転するときに子どもをおんぶしていいのかどうか、また禁止されている場合はどのような罰則が適用されるかについて解説します。

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子どもを自転車に乗せるときのルール

小さな子どもを乗せて自転車を運転するときは、一定のルールに従う必要があるのです。幼児を乗せられる自転車のタイプは、以下の2つに分けられます。

●普通自転車
●幼児二人同乗用自転車

どちらのタイプかにより、乗車定員などに違いがあります。なお「幼児二人同乗用自転車」とは、2つの幼児用座席を付けても安全走行できるように設計された自転車です。
 

普通自転車

普通の自転車に幼児を乗せる場合、以下のケースであれば問題ありません。

●運転者が16歳以上かつ、幼児用座席に小学校就学前の幼児一人を乗せる
●運転者が16歳以上かつ、4歳未満の子どもをひもなどで確実に背負っている(おんぶ)

「小学校就学前」にあたるのは、「6歳になる誕生日の前日が属する年度の3月31日まで」です。6歳児であっても小学校にあがる前であれば、幼児用座席に座れます。
 
これらのルールによると、子どもが4歳未満であれば、ひもを使っておんぶしながらの乗車は問題ありません。
 
一方ひもを使っていても、子どもを体の前で「抱っこ」しながら乗車することはできません。運転手の体の前に幼児がいると、ハンドル操作が妨げられるためです。
 
また普通自転車では、2人以上の幼児を乗せることはできません。
 

幼児二人同乗用自転車