夕方コンビニに行ったら「見切り品」のおにぎりが並んでました。コンビニは「値引き」をしないイメージでしたが、方針が変わったのでしょうか?
スーパーや百貨店のデパ地下などでは、閉店間際に「見切り品」として値引きが行われるのを見かけたことがある方もいるでしょう。   一方、24時間営業が多いコンビニには、見切り品を売っているイメージが少ないのではないでしょうか。しかし近年では、食品ロスの観点もあり、見切り品を販売するコンビニも増えてきているようです。   本記事では、今までコンビニであまり見切り品を見かけなかった理由や、コンビニ各社で見切り販売が増えた背景を解説します。

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そもそもコンビニはなぜ「見切り販売」に消極的だったのか?

コンビニが「見切り販売」に消極的だったのにはいくつか理由があります。
 

1.「契約更新されない」「契約解除される」などのリスクを恐れている

コンビニ会計の都合上、売れ残りは見切り販売をするより、すべて廃棄した方が本部の取り分は多くなる、という実態があるようです。
 
そのため、本部は「最終価格は加盟店が決めるもの」というスタンスを取っているものの、値下げを積極的に勧めているわけではありません。中には本部との関係が悪化し「契約更新されない」「契約解除される」といったリスクを恐れ、「見切り販売」に消極的なオーナーもいるようです。
 

2.見切り品目当てのお客さまが増える

コンビニでも、スーパーやデパ地下のように「値下げをする時間」が設けられると、値下げ品を求める方の来店が増えてしまうでしょう。その結果、新鮮な商品の販売が難しくなり、廃棄や見切り品が増加する恐れがあります。
 

3.本部からの廃棄補てんがなくなる可能性がある

コンビニでは、本部から販促費などといった名目で廃棄に対して補てんが出ているようです。廃棄補てんがなくなると経営が難しくなってしまう店舗もあるため、見切り品を出さないようにしているケースもあるようです。
 

コンビニで「見切り販売」が増加した背景