老後資金不足を防ぐための対策を組み合わせ、老後の生活に備えましょう。
生活費の見直し
生活費を抑えることも大切なポイントです。年金を受け取れるようになっても、毎月の生活費を全て年金だけで賄うのは難しい場合があります。また、貯蓄があっても無計画に使うと早々に底をつく可能性があります。生活の質を大幅に下げることなく、無駄を省いてコストを見直すことを心掛けましょう。
働けるだけ働く
老後資金を補うには、できる限り長く働くことが有効です。勤務先の再雇用制度や再就職支援を活用するのも良い方法です。また、これまで培った資格やスキルを生かし、フリーランスや起業という道を選ぶことも視野に入れるとよいでしょう。
公的年金の受給開始時期を遅らせる
公的年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)は、受給開始時期を遅らせることで増額されます。通常65歳から受給可能ですが、受給開始を最大で75歳まで遅らせることができます。
1ヶ月繰り下げるごとに受給額が0.7%増加し、75歳まで繰り下げると最大で84%増額される仕組みです。収入があり、65歳時点で年金を急いで受け取る必要がない場合には、この選択肢を検討する価値があります。
公的年金の上乗せ制度を利用する
国民年金保険に加入している人や任意加入している人は、月額400円の付加保険料を追加で支払うことで、将来受け取れる年金額を増やせます。
3000万円を目標にすることで安心感を得られる
夫婦の老後資金として2000万円をためたものの、最近のインフレや物価上昇により、2000万円の貯蓄では不足することが考えられます。そのため、3000万円が必要と考えるのは当然なのかもしれません。ちなみに、ゆとりある老後生活を目指す場合は、約4840万円が必要です。
こういったことから、3000万円を目標にすることは安心感を得るための現実的な選択といえるでしょう。
老後資金の目安は、ライフスタイルや目標によって異なります。必要な金額を試算し、生活費の見直しや収入源の確保など複数の対策を組み合わせることで、老後を安心して迎えられる準備をしておきましょう。