変動金利には固定金利と比べた際にメリットもあれば、デメリットもあります。
 
まずメリットですが、変動金利は、固定金利と比較して金利が低い傾向にあります。そのため、借り始めの時点では返済額を抑えやすいのが特徴です。低金利が長期間続いた場合、変動金利は固定金利よりも総返済額が少なくなることが多いでしょう。
 
一方、デメリットとしては金利上昇のリスクが挙げられます。「いつ金利が上がるか分からない」という不安を抱く人もいるでしょう。
 
そして前記した通り、金利は0.1%上がるだけで家計への影響は少なくありません。また、「5年ルール」「125%ルール」は急激な返済負荷の上昇を抑制するものの、「総返済額」は減りません。返済期間の延長ができない点にも注意が必要です。
 

まとめ

3500万円の住宅ローンで、変動金利が0.5%から0.6%に上昇すると、月々の返済額は約2000円、総返済額は60万円以上増加します。変動金利には「5年ルール」や「125%ルール」があるため、急激な支払いの増加は防げる仕組みが取られていますが、金利上昇による総返済額の増加は避けられません。
 
変動金利のメリット・デメリットを正しく理解し、金利の上昇リスクを受け入れられるなら変動金利は魅力的な選択肢です。一方、少しでもリスクを避けたいなら、固定金利も検討する価値はあります。
 
家計やライフスタイルなどを踏まえ、どちらを選択するかを検討しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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