▼がんの発覚で「住宅ローン」がチャラに!? その驚きの理由を解説
金利が0.1%上昇すると支払いはどれくらい増える?
まず、3500万円の住宅ローンを以下の条件で組んだ場合について、とある銀行の新規借り入れシミュレーションを用いて確認しましょう。
【条件】
●借入金額:3500万円
●返済期間:35年
●返済方法:元利均等返済
●ボーナス分借入金額:なし
この条件を金利0.5%でシミュレーションすると、毎月返済額は9万854円、総返済額は3815万8680円です。そして、金利のみ0.6%に変更すると、毎月返済額は9万2410円、総返済額は3881万2200円となりました。
わずか0.1%の金利上昇とはいえ、総返済額が60万円以上異なる点からも、金利の選び方はローンを組むうえで重要だといえるでしょう。
「5年ルール」「125%ルール」とは
変動金利の住宅ローンには、支払いの安定性を確保するために「5年ルール」と「125%ルール」という2つのルールが設けられています。
「5年ルール」は、原則5年間は月々の返済額が変わらないという仕組みです。たとえ金利が上昇しても、最初の5年間は返済額が変わらないため、家計の急激な負担増を防ぐことができます。
続いて「125%ルール」は、5年ごとに見直しが行われた際でも、前回の返済額の1.25倍までしか月々の支払いが増えないというものです。例えば、月々の返済が10万円だった場合、次回の見直し後でも12万5000円(10万円×1.25倍)までしか増えません。
なお、「5年ルール」「125%ルール」はともに元利均等返済のみに関係します。また、これらのルールは法律で定められているわけではなく、金融機関が独自に設定するものです。変動金利の元利均等返済でもこれらのルールを設けていない場合もあります。