社会人2年目で一人暮らし中の息子が「まったく貯金がない」と話していました。同じような人は日本にどのくらいいるのでしょうか。正直かなり少数派ですよね…?
安定した生活を送るためには、貯金が必要不可欠といえます。急にまとまったお金が必要になるケースが充分に考えられるためです。   ただし、理想的な形で貯金できている人は少ないかもしれません。特に20代は、貯金がゼロという方もいるでしょう。本記事では、貯金がない20代の割合を紹介しつつ、資産形成の方法やポイントについて解説します。

▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?

貯金ゼロの割合

金融広報中央委員会が行った2023年の調査によると、金融資産非保有、つまり貯金がゼロの20代は43.9%とされています。この結果を見ると、貯金がない20代は多数派ではありませんが、少数派ともいえないでしょう。
 
また、同調査における20代以外の貯金ゼロの割合は30代が34%、40代が40.4%、50代が38.3%、60代が33.3%となっています。この結果から、年齢による割合の差はそこまでないことがわかりました。
 
なお、20代で金融資産が1000万円以上と回答した人は1.6%と少数ですが、30代では16.4%、40代は17%、50代は22.7%と上昇しており、60代では34.2%と貯金ゼロの割合を上回っています。
 
1000万円以上の金融資産を持つ60代の割合は多くはありませんが、ごく少数とはいえない結果になっています。貯金額は人によって大きく異なり、貯金が少ない理由は年齢によるものだけではないと考えられるでしょう。
 

資産形成の方法と種類

資産形成をする方法は、大きく分けて貯蓄と投資の2つです。
 
貯蓄とは、お金そのものを蓄えることを指します。貯蓄に代表される普通預金や定期預金は金利が低いながらも、元本割れをするリスクがなく資産形成できる点が特徴です。
 
一方の投資は、株式や投資信託、不動産などの利益が見込める商品を購入して資産を増やすことを目指す行為のことです。
 
効率的かつ大きなリターンが望める反面、元本保証がないために資産を失うリスクもあります。流動性が低く、中長期的な資産形成に向いている方法です。資産形成の方法を細分化し、種類別で以下にまとめました。