外出時は「便座の暖房」をオフにする妻。つけっぱなしでも問題ないと思うのですが、実際「節約」になるのでしょうか?
家電のつけっぱなしは、長い目で見ると意外と大きな出費になることも。冷蔵庫などは使っていないからといって電源をオフにすることはできませんが、便座の暖房機能はどうでしょうか。   本記事では、便座の暖房機能は使用時以外オフにしたほうが節約につながるものなのかを確認します。ぜひ参考にしてみてください。

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便座暖房の電力消費量

便座暖房の電力消費量は製品によって異なるため、今回は経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023」を参照資料とします。同資料によると、瞬間式電気便座の2022年の年間消費電力(節電機能利用)の平均値は91キロワットアワーであるため、当数値を用いて計算します。
 
また、電力料金は小売電気事業者により異なるため、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が算出する現在の目安単価「31円/キロワットアワー(税込)」を計算に利用します。
 
年間電気代については以下のように計算されます。
 
年間電気代=年間消費電力量(キロワットアワー/年)×電気料金単価(円/キロワットアワー)
 

便座の暖房を24時間つけっぱなしにする場合

前項で記載した数値を用いて算出する便座暖房の年間電気代は以下の通りです。
 
便座暖房の年間電気代=91(キロワットアワー/年)×31(円/キロワットアワー)
便座暖房の年間電気代=2821円

 
1ヶ月あたりでは約235円、1日あたりでは約8円という計算結果です。
 

便座の暖房を14時間だけつける場合

24時間から日中自宅にいない時間を10時間と仮定し、便座暖房の電気代を計算してみます。
 
便座暖房の年間電気代(14時間/日のみ利用)=91(キロワットアワー/年)×31(円/キロワットアワー)×14時間/24時間=約1646円
 
1ヶ月あたりでは約137円、1日あたりでは約5円という計算結果です。
 

便座の暖房をオフにするだけのメリットはあるのか