次に、炊飯器で炊いたご飯を保温せずに冷凍し、食べるときに電子レンジで解凍する場合にかかる電気代を確認していきましょう。
 
電子レンジの電気代も、上記と同じ計算式で算出できます。例えば、解凍時の消費電力が170ワット(0.17キロワット)の電子レンジで冷凍ご飯を約3分(0.05時間)温めて解凍する場合だと「0.17キロワット×0.05時間×31円/キロワットアワー=約0.26円」の電気代がかかります。
 
朝、炊飯器で炊いたご飯を食べ、残ったご飯をすぐ冷凍して夜に解凍して食べる場合、炊飯器の炊飯と電子レンジの電気代をあわせて約7円です。
 
炊飯後に24時間保温した場合の電気代は約20.5円なので、1日約13.5円節約できることになります。1ヶ月に換算すると400円以上の節約になるため、保温機能はなるべく使わず、冷凍して電子レンジで解凍するようにした方がよいでしょう。
 

炊飯器のご飯を何時間も保温しておくとどうなる?

炊飯器で炊いたご飯を何時間も保温状態にしておくと電気代が高くなるだけでなく、固くなったりつやがなくなったりすることがあります。また、腐敗して嫌なにおいが発生する可能性もあるため、注意が必要です。
 
上記の炊飯器だと「24時間以上の保温はしないように」と取扱説明書に記載されています。ご飯の味だけでなく、安全性にも影響を及ぼす可能性があるため、メーカーが推奨する時間を超えての長時間の保温はしないようにしましょう。
 

炊飯器を24時間「保温」にすると月600円以上の電気代がかかる可能性がある

炊飯器でご飯を炊き、そのまま24時間保温状態にしておくと、あわせて約20.5円の電気代がかかることがあります。保温せずすぐにご飯を冷凍し、食べるときに電子レンジで解凍するようにすれば、1日13円以上も電気代をおさえられ、1ヶ月に換算すると400円以上節約できる可能性があるのです。
 
今回の事例では「一人暮らしの母が炊飯器を24時間以上保温にしている」ということですが、メーカーが推奨する時間を超えて保温するとご飯の味が落ちたり腐敗したりするおそれがあるため、注意するよう伝えた方がよいでしょう。
 

出典