3LDKの一軒家の場合、最低でも60A以上の電気契約が望ましいと考えられます。電気容量が60Aあれば、エアコンを3台同時に使いながら(立ち上げ時以外の通常時)、電子レンジなどの調理機器も使えます。
 
このほか、エアコンの立ち上げ時のように電力を大きく消費しないタイミングなら、これと同時にドライヤーを使ってもブレーカーが落ちることはなさそうです。
 
電気契約を見直す場合は、同時に使用する可能性が高い家電製品の、最大電気使用量をもとに必要なアンペア数を計算してみてください。
 
また、近い将来電化製品を増やしたり、在宅ワークで自宅の電気使用量が増えたりする予定がある場合は、80A程度の電気契約にするのが良いかもしれません。なお、一般的に契約アンペア数を上げると、電気の基本料金も増加します。
 
一例として東京電力の電気基本料金は、それぞれ次の通りです(2025年1月時点)。


40A:1247円/月
60A:1870.5円/月

基本料金の差額で月に約620円かかりますが、ブレーカーが落ちることによる不便さを考えると、契約アンペア数を見直す価値はあるのではないでしょうか。
 

ブレーカーが落ちることを防ぐ工夫

契約アンペア数を上げる以外に、今すぐできるブレーカーを落ちにくくする工夫を紹介します。
 
まずは、家電製品を使用する時間をずらしましょう。例えば、エアコンの立ち上げ時に、同時に電子レンジなど消費電力の大きい家電を使わないことが大切です。このほか、洗濯は電力使用の少ない夜間にするなどの工夫もできます。
 
また、もし1箇所のコンセントにタコ足配線や延長コードでプラグ数を増やしているなら、コンセントを家電ごとに分けて使いましょう。コンセント1箇所に流れる電気量は決まっているため、特に消費電力の大きな家電製品を1箇所に複数つなぐとブレーカーが落ちやすくなります。
 

まとめ