わが家は3LDKで「エアコン3台」をつけっぱなし! 40Aの契約だとブレーカーが落ちることがあるけど、「電気契約」はどのくらいの容量が必要?
電子レンジやドライヤーなど、複数の家電製品を同時に使ったときにブレーカーが落ちてしまったという経験がある人も多いのではないでしょうか。以前に比べると、家庭で使用する家電製品の種類や数が増えており、オール電化の住宅も珍しい存在ではなくなりました。   特に冬場は暖房機器の使用によって電力消費が集中しやすく、電気容量が不足してブレーカーが落ちやすくなります。そこで今回は、一般家庭で必要な電気容量について解説します。

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電気容量(A/アンペア)とは?

家電製品の製品仕様を見ると、「消費電力(W/ワット)」や「電圧(V/ボルト)」などの言葉が並んでいます。
 
そして、電力会社との契約は「電気容量(A/アンペア)」での契約です。いずれも似た言葉で、似た意味を持っているため混乱しがちですが、それぞれ「水道」に例えて説明できます。


・電気容量(A):水道管の太さ
・電圧(V):押し出す力(水圧)
・消費電力(W):実際に使う水の量

水道管が細いと一度に流せる水の量が少ないため、キッチン、お風呂、洗面など、一度に複数の箇所で水を使用すると水圧が下がってしまいます。
 
このように、電気容量が少ないと、一度に複数の家電製品を使ったときに電気の供給量が足りなくなってしまうのです。そのため、家庭で一度に使用する家電製品の数が多いほど、大きな電気容量が必要となります。
 

家電製品に必要な電気容量の目安

家庭用の家電製品で必要とされる電気容量は、次の計算式で求めることができます。
 
電気容量(A)=消費電力(W)÷電圧(V)
 
これをもとに算出した、主な家電製品の必要なアンペア数の一例は図表1の通りです。
 
図表1

各メーカーの家電製品仕様を参考に計算し作成
 
それぞれの家電製品にどれくらいの電気容量が必要なのかが分かれば、家庭で必要なおおよその電気容量も把握できます。
 
例えば、気温が低い状態から暖房設定のエアコン3台を一気につけると、立ち上がりに特に電気を必要とするため、エアコンだけでも最大60A必要ということになります。温度が安定してくれば、使用する電力量が落ち着き、3台合わせて15Aほどの容量で足りるようになるのです。
 

3LDKの家ならどれくらいの契約アンペアが適切?