「SOUP TOWN」の設計は、名古屋市に拠点を持ち全国で活躍する設計事務所ナノメートルアーキテクチャ+withU architectsの共同体が担当。また、高齢者施設を中心に心に寄り添うデザインを各地で実現している感情環境デザイナー、ランドスケイピストやコピーライター&グラフィックデザイナーなど、全国で活躍するクリエイターたちによるチーム編成もこのプロジェクトの大きな特徴のひとつだ。
3階建ての建物の2階を「地域に開かれたフロア」とし、このフロアに、飲食を扱う就労継続支援B型事業所や駄菓子屋、イベントスペース、物販コーナーなどを設置。これにより、有料老人ホーム(1階&3階)や看護小規模多機能型居宅介護(1階)の利用者と地域との交流が生まれやすい設計になっている。
また、人の感情に働きかけ、自発的な行動を促すことを目的とした「感情環境デザイン」の専門家の監修により、あたたかいスープのように、人々が心地よく過ごせる空間づくりを導入。単に建物としての機能だけでなく、そこで生活する人々の感情や交流を豊かにするための配慮を組み込んでいる。例えば有料老人ホームの廊下をあえてジグザグさせ、まるでマチにいるような気持ちになれる演出をしている。
庭は、庭づくりの専門家の手により、もともと地域にある里山の風景を活かしながらデザインしている。さらに、館内のいたるところに、SOUPなことばたちを散りばめている。ことばたちを通じて、周りの人へのSOUPな思いや関係性が深まりますように、との願いを込めているそうだ。
誰でも参加できる内覧会を実施
「SOUP TOWN」では、2⽉14⽇(金)~16日(日)10:00~15:00に内覧会を実施。施設内見学ツアー、スープ会議メンバーによるコンテンツ(松平伝統の糸紡ぎ体験、おくすりごはんワークショップなど)、これまでのプロジェクトの歩みの展示などをおこなう。誰でも参加可能だ。下記の予約フォームから申し込もう。