備えは「命にかかわること・もの」から

備えなきゃな…と思っても何をいくつ備えればいいんだろう?非常用持ち出し袋は?と悩みますよね。さらに新たに購入するとなると、一度に一気にそろえるのが難しい場合もあります。そんな時に考えて欲しい「備えの優先順位」。

普段生活していると、生きていく上でなくては困るものがそれぞれあるはずです。まずは「ないと(備えないと)命にかかわるもの」から優先的に備えていきましょう。優先順位が分かると選択も簡単ですし、家の備えにも、避難する際の備えにも応用できます。

①安全な環境を作る

防災対策 準備

「備え」というと、なんとなく非常食や防災リュック等を思い浮かべる方が多いでしょうが、まず第一に大事なのは「なるべく怪我なく生き残ること」。そのための備えが必要になってきます。

家を見渡してみて、もし今強い揺れが来た場合、あなたの周りは安全な環境でしょうか?

やはりモノの量が多すぎるとそれだけケガや命を奪うリスクになります。普段から床にモノを置かないように片付けておくことも大事ですし、家具や家電の固定は命を守るうえでとても重要になってきます。

特に大きな家具や家電は固定をしておくことが大事な「備え」になります。今は手軽に簡単に固定できるものがたくさん売っています。完全に転倒を防げなかったとしても、転倒までの時間稼ぎにもなるので、まずは安全な環境を作っていきましょう。

②体の一部となるもの

防災対策 準備

生きていく上でなくては困るもの。それぞれにあると思いますが、筆者は「めがね」です。普段は日中コンタクトかメガネをかけていますが、外すとほとんど見えない状態になり生活が困難になります。

きっと私と同じように普段からメガネやコンタクトを使用していて、なくなると困る方も多いのではないでしょうか?スペアを用意しておいたり、1つ前の古いメガネを非常用持ち出し袋に入れたり、就寝時は壊れないようケースに入れ枕元に。

他にも補聴器や杖など、普段自分の体の一部になっているモノを備えておくことは大事です。

また同じように毎日飲んでいるお薬や、ないと困る薬も備えが必要です。もし1ヶ月ほど病院に行けなくなっても大丈夫なように、できる場合は多めに備えておいたり、非常用持ち出し袋にも入れることを忘れないようにしたいですね。

③非常時のトイレ

防災対策 準備

防災を意識していないとなかなか購入することのない「非常用のトイレ」。皆さんは備えていますか?

実は災害時のトイレはとても大事。空腹は少し我慢できてもトイレは我慢できませんし、我慢すると健康に影響します。

実は、自宅のトイレが壊れていなくても強い揺れだった場合、すぐ使用するのはNG。目に見えない配管が破損している可能性があるからです。最悪の場合汚物が逆流する可能性があるので、非常用のトイレを使用するのがベター。

もし避難所に行ったとしても、仮設トイレができるまでに時間がかかりますし衛生的な問題もあるので非常用のトイレは最優先で備えておきたいものです。

1人が1日にトイレに行く回数(5回と想定)×家族人数×1週間は備えておくと良いです。