住宅ローンの審査では、さまざまな審査項目があります。
国土交通省の「令和5年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」によると、金融機関が融資を行う際に考慮する項目としては、所有資産や勤務先の規模、性別などはそれほど重視されません。9割以上の金融機関が考慮するとしている項目として、表2の内容が挙げられています。
表2
審査項目 | 重視する金融機関の割合 |
---|---|
完済時年齢 | 98.5% |
健康状態 | 96.6% |
借入時年齢 | 96% |
年収 | 94% |
勤続年数 | 93.6% |
返済負担率 | 92% |
担保評価 | 91.8% |
※国土交通省「令和5年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」を基に筆者作成
最も多くの金融機関が考慮しているポイントは、完済時年齢です。多くの金融機関では、完済時の年齢の上限を80歳と定めているようです。80歳を超えても返済が残るような場合は、審査に落ちてしまう可能性もあるでしょう。
ほかにも返済能力の有無を見極めるために健康状態や借入時年齢、年収などに注目しているようです。
住宅ローンの審査に落ちたらどうする?
住宅ローンの審査に落ちてしまった場合、再度住宅ローンを依頼するために、次のポイントを見直す必要があるでしょう。
・返済期間や返済額
・ローンの組み方
無理な返済計画は審査を通らない可能性があります。頭金を増やして返済額を減らしたり、期間を調整したりするなどして、返済計画を見直してみましょう。
また、夫婦でペアローンを組み、それぞれの返済額を少なくするなど、ローンの組み方を変えることで審査を通りやすくする方法も考えられます。金融機関によって審査基準が異なるため、別の金融機関にすることで、審査に通る可能性もあるでしょう。