夫が住宅購入のローン審査に落ちました。落ちた理由は分からないのですが、審査に通る方法はないでしょうか?
住宅を購入する際に、多くの人が活用する住宅ローン。しかし住宅ローンは審査があり、必ずしも借りられるとは限りません。住宅ローン審査に落ちるのは、いくつかの理由が考えられ、十分な年収があっても通らない可能性もあります。   そこで今回は、住宅ローン利用者の世帯年収や審査に落ちる理由、落ちた場合の対策法などについてご紹介します。

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住宅ローン利用者の平均年収

年収600万円で住宅ローンの審査に落ちてしまった場合、自身の年収が少なすぎるせいでは?と考える人もいるかもしれません。
 
まずは、住宅ローン利用者は、年収いくらくらいの人が多いのか確認してみましょう。表1は、住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者の実態調査」を基に、住宅ローン利用者の世帯年収の割合を表したものです。
 
表1

世帯年収 割合
400万円以下 6.8%
400万円超~600万円以下 25.4%
600万円超~800万円以下 26.3%
800万円超~1000万円以下 19.5%
1000万円超~1500万円以下 15.9%
1500万円超 6.2%

※住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」を基に筆者作成
 
「住宅ローン利用者の実態調査」によると、住宅ローンを組む人で最も割合の多い世帯年収が600万円超~800万円以下、次いで400万円超~600万円以下となっています。
 
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は459万5000円となっており、平均年収程度の人でも、十分住宅ローンを組めていることが分かります。このことから、年収600万円で住宅ローン審査に落ちたとしても、その原因は年収ではない可能性があるでしょう。
 

住宅ローンの審査項目