年収800万円というと、平均年収である459万5000円の1.7倍以上の額です。どのような業種であれば、年収800万円以上を稼げるのでしょうか。表2は、「令和5年分民間給与実態統計調査」を基に、800万円以上の給与所得者がいる上位5業種を表したものです。
 
表2

業種 年収800万円超の割合
電気・ガス・熱供給・水道業 41.1%
金融業、保険業 26.7%
情報通信業 24.4%
学術研究業、専門・技術サービス業、教育・学習支援業 19.3%
複合サービス事業 17.6%

※国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
 
年収800万円以上の割合が最も高いのは、「電気・ガス・熱供給・水道業」で、実に41.1%に上ります。
 
「電気・ガス・熱供給・水道業」は、2番目に割合の高い「金融業、保険業」と比べても、15%ほど高い割合です。なお「電気・ガス・熱供給・水道業」では、年収500万円以上の割合が80%近くに上るため、全体的に高年収であることが分かります。
 

上位10%の年収は800万円以上! エリートの多い業種は「電気・ガス・熱供給・水道業」

上位10%を「エリート」と仮定した場合、年収およそ800万円を超える人が該当することが分かりました。エリートの年収は、給与所得者全体の平均年収459万5000円と比べ、340万円ほど高くなります。
 
年収800万円に届きやすい業種は複数ありますが、とくに「電気・ガス・熱供給・水道業」では、4割以上が年収800万円を超えています。高収入を得たいと考えている場合、職業選びが大きな鍵となる可能性があるでしょう。
 

出典

国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー