「エリート」と呼ばれる人たちの年収はいくら? 高額年収になりやすい職業、なりにくい職業とは
この記事では、給与所得者のうち上位10%に入る人を「エリート」と仮定します。年収いくら以上だとエリートに該当するのか、どのような職種の人がエリートになりやすいのかについてご紹介します。

▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?

給与所得者の平均年収

国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は459万5000円で、前年と比べて1万9000円多くなっています。
 
手取り額は、年収のおよそ75%〜85%とされているため、平均年収をおよそ460万円とすると、手取りは345万円~391万円です。ボーナスなしと仮定した場合、1ヶ月あたりの手取り額は、およそ29万円~33万円となります。
 

上位10%に入る「エリート」の年収

給与所得者全体の平均年収が459万5000円であるのに対し、年収がいくらであれば、上位10%に当てはまるのかを確認しましょう。国税庁の令和5年分民間給与実態統計調査を参考に、年収500万円以上の給与階級別割合を示したものが、表1になります。
 
表1

年収 割合
500万円超~600万円以下 10.8%
600万円超~700万円以下 7.1%
700万円超~800万円以下 4.9%
800万円超~900万円以下 3.2%
900万円超~1000万円以下 2.3%
1000万円超~1500万円以下 4.0%
1500万円超~2000万円以下 0.9%
2000万円超~2500万円以下 0.3%
2500万円超~ 0.3%

※国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
 
表1から、800万円を超える年収の割合が11%と算出できるため、およそ「800万円以上」がエリートに相当する可能性があることが分かります。
 
年収800万円を、手取り額に換算すると600万円~680万円です。1ヶ月あたりの手取り額は、およそ50万円~57万円で、平均よりも20万円以上多く受け取っていることになります。
 

年収800万円を超えやすい職業は?