◆日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった

香取慎吾が約11年ぶりにフジテレビ系の連続ドラマで主演を務めることが話題となっている『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系、木曜よる10時~)も注目。

日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった
画像:フジテレビ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』公式サイトより
人生崖っぷちに追い込まれた、家族嫌いで子ども嫌いの最低男・大森一平(香取慎吾)が、選挙に当選するためにシングルファーザーの義弟・小原正助(志尊淳)とその子どもたちとともに暮らすことになるという展開。香取、志尊に加え、冨永愛、橋本じゅん、安田顕、そして第1話ゲストに草彅剛と超豪華な出演陣が名を連ねています。

筆者が本作を推すもう一つの理由が、この完全オリジナル作品を生み出す脚本家陣です。まずは、個人的に2022年のベスト映画だった『ハケンアニメ!』や、ドラマ『晩酌の流儀』シリーズを手がける政池洋佑氏。そして昨年話題になったドラマ『あの子の子ども』『舟を編む~私、辞書つくります~』の蛭田直美氏に、セックスレス夫婦を描いたドラマ『あなたがしてくれなくても』のおかざきさとこ氏と、映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』や『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』の三浦駿斗氏。彼らがどんなホームドラマを描くのかにも注目です。

◆クジャクのダンス、誰が見た?

そして筆者がこの冬、最も楽しみにしている作品は『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系、金曜よる10時~)。原作は『イチケイのカラス』で知られる浅見理都氏による同名漫画です。クリスマスイブの夜に元警察官の父親を殺された娘・山下心麦(広瀬すず)が、遺された手紙を手がかりに真相に迫るヒューマンクライムサスペンス。

クジャクのダンス、誰が見た?
画像:TBSテレビ『クジャクのダンス、誰が見た?』公式サイトより
実は筆者、原作の大ファンなのです。月刊漫画雑誌「Kiss」にて連載中で、宝島社「このマンガがすごい!2024」オンナ編第4位にランクインするなどの注目作。現在と過去の2つの事件が複雑に錯綜し、息もつかせぬ展開で続きが気になって気になってしかたない秀逸な作品です。未完の、しかも大好きな漫画の実写化には、色々と思うところはありますが――小麦とバディを組み、真相を追う弁護士・松風義輝を松山ケンイチが演じるというからには観ないわけにはいきません。しかも事件を追う記者・神井孝は磯村勇斗! 松山・磯村が出る作品は間違いないというのが筆者の持論です。