御上先生
画像:TBSテレビ『御上先生』公式サイトより
また、学園ドラマはやはり若手俳優たちが切磋琢磨する様子もドラマの重要なカギを握ります。まず2025年後期の朝ドラ『ばけばけ』のヒロインにも抜擢された髙石あかりには期待しかありません。ドラマ『わたしの一番最悪なともだち』や映画『ベイビーわるきゅーれ』シリーズでも圧倒的な存在感で、観る者を魅了。真面目で控えめな性格という生徒役をどう演じるのか?!

他にも、奥平大兼に、蒔田彩珠、窪塚愛流、上坂樹里などすでに頭角をあらわしている若手が多く出演します。学園ドラマが得意なイメージが強いTBSテレビ。しかも日曜劇場枠からまた新たなスター俳優が生まれる予感しかありません。

◆東京サラダボウル

『東京サラダボウル』(NHK総合ほか、火曜よる10時~)は、異色のコンビにハマりそうな予感。『クロサギ』などで知られる黒丸氏による原作漫画の実写化です。

昨今“外国人犯罪・外国人事件”という言葉をよく目にします。しかし犯罪が起きる事実はあっても、一部に偏見や差別を生んでいることも事実。本作は“事件”と一括りにせず、様々な事情で日本に暮らす外国人居住者の暮らしや人生に光を当て、そこに向き合う刑事と警察通訳人の目線で、異国で生きる葛藤に出会っていく物語です。

東京サラダボウル ー国際捜査事件簿ー
黒丸『東京サラダボウル ー国際捜査事件簿ー(1)』(講談社)
主人公の鴻田(こうだ)は、東新宿署・国際捜査係の警察官。鮮やかな緑色の“レタス頭”で、日本人にも外国人にも隔たりなくぐいぐいコミュニケーションをとっていく彼女を、奈緒が演じます。鴻田とコンビになる警視庁・通訳センターの中国語通訳をする有木野(ありきの)を演じるのは松田龍平。破天荒さだけではない心情表現が得意な奈緒と、悲しい出来事で警察官を辞めて心を閉ざすという設定がハマりすぎる松田の掛け合いには期待大!

現代社会が抱える問題に、ドラマというエンタメ性をもたせながら描くのが得意なNHKが、日本に生きる外国人にどう光を当てるのかも見どころになりそうです。