より低コストな方法として、ぬるま湯を入れた袋を利用する方法があります。ぬるま湯を入れた袋をフロントガラスに押し当てることで氷を溶かしますが、費用は水道代とガス代を合わせても1回当たり約1円、ビニール袋代が2~3円程度です。
なお、直接お湯をかけるのは、ガラスが割れる原因となるため絶対に避けましょう。フロントガラスの交換は車種や依頼先などによって異なりますが、一般的に5~10万円の費用がかかります。
これまでで紹介した3つの解消方法をコスト、安全性、手間、時間効率の観点から図表1にまとめました。
図表1
方法 | コスト(1回) | 安全性 | 手間 | 時間効率 |
---|---|---|---|---|
市販解氷スプレー | 約38~77円 | ◎ | ◎ | ◎ |
自作解氷スプレー(エタノール) 自作解氷スプレー(燃料アルコール) |
約51~83円 約17円 |
◎ | ○ | ◎ |
ぬるま湯+ビニール袋 | 約3~4円 | ○ | △ | ○ |
調査を元に基に筆者作成
凍結を未然に防ぐ! 凍結防止カバーとコスト
凍結に対しては凍結スプレーなどで解消する方法のほかに、未然に防ぐというアプローチもあります。凍結防止カバーは、簡単かつ経済的な選択肢の一つです。
凍結防止カバーは、1000~3000円程度で購入できることが多く、何度も繰り返し使用できるため、ランニングコストを抑えられる点が魅力です。ただし、凍結解消作業の手間が省ける一方で、乗車する前後にカバーを着脱しなければならず、手間がかかることには留意しましょう。
車を駐車する際、フロントガラス全体を覆うようにカバーを設置します。カバーの固定方法は製品によりさまざまですが、車のドアに挟むタイプか、マグネット付きの製品を選ぶと便利です。風の強い日には、しっかりと固定できるタイプのカバーを使用することで、はがれる心配がありません。