妻は出産に伴い「正社員」から「パート」への転換を検討しています。「年収が半分になった」という話も聞きますが、収入にはどのくらいの影響がありそうですか?
出産や育児などの家庭の事情により、正社員からパートへ働き方を変えようと考える人もいるかもしれません。パートは正社員とは異なり、労働時間が短かったり受け持つ仕事の範囲が狭かったりするのが特徴です。   正社員からパートへ転換したケースでは、正社員のときと比べて年収が下がってしまう人もいるでしょう。実際正社員からパートへの転換は、収入に対してどの程度の影響があるのでしょうか。   当記事では、それぞれの平均年収の差額や、正社員からパートへ転換する前に押さえておきたい注意点なども解説します。

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非正規社員の平均年収は正社員の半分以下

パートを含む非正規社員の平均年収は、どのくらいなのでしょうか。国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、正社員の平均年収は530万円であったのに対し、非正規社員の平均年収は202万円という調査結果が発表されました。
 
このことから、収入に対する影響は大きいものといえるでしょう。
 
正社員からパートとして働く場合は、これまでの収入から年収が下がる状況を考慮し、家計をしっかり考えていかなければなりません。
 

正社員からパートに転換する前に押さえておくこと

正社員からパートに転換する前に、注意しておきたいポイントが4つあります。パートも正社員と同様に社会保険や有給休暇などが適用されるため、これらの情報を事前に確認しておくといいでしょう。
 

社会保険に加入できないケースもある

パートの場合、健康保険や厚生年金保険といった社会保険に加入できないケースがあります。パートの雇用形態で社会保険に加入する要件は以下の通りです。

1.従業員数が51人以上の企業で働いている
 
2.週の所定労働時間が20時間以上
 
3.2ヶ月を超える雇用の見込みがある
 
4.所定内賃金が月額8.8万円以上
 
5.学生ではない