また、警備の面でも筑波大学は特殊な環境だ。

「筑波大学はキャンパスがとにかく広く、構内に路線バスが走っているほど。塀や門があって、学生、教員、職員が“外界”と区切られている都心の大学とは事情が違い、部外者がいとも簡単に構内に入れます。

 学生の足はひたすら自転車。休み時間になれば、学生が『ペデ(=ペデストリアンデッキ)』を自転車で爆走しています。徒歩だと次の授業に間に合わないケースが生じるので、自転車がないと学生生活が成り立たないといっても過言ではありません。悠仁さまも、たとえ通学は車でも、構内に入ったら自転車で移動せざるを得ないでしょう。

 ただ、気になることがあります。もし自転車に乗る場合、悠仁はヘルメットをかぶることになるでしょう。ヘルメットの着用は努力義務化されていますし、安全確保の観点からも着用した方が望ましい。特に皇族は“国民の模範”となる存在ですから、率先して実行するでしょう。それは警備にあたる人間も同様です。しかし、筑波大生のヘルメット着用率は多く見積もっても1割にも満たない。そんな状況で悠仁さまがヘルメットをかぶって自転車に乗り、周りをヘルメット姿の警衛・警備の人間が囲めば否が応でも目立ちます」

 もっとも、“次代の天皇”という極めて特殊な立場の人物が通う大学として、「筑波大学はベストに近い」と、金子氏は太鼓判を押す。

「筑波大学はとにかくマジメでおとなしい学生ばかり。姉の小室眞子さんや佳子さまが通われたICUもマジメな学生が多い大学ですが、筑波大は輪をかけてマジメでしかも素朴です。尖ったファッションや髪型の子はほとんど見当たらず、いまどきこんなに黒髪率が高い大学は貴重。ぶっ飛んだ子はだいたい芸専(芸術専門学群)ですね。

 図書館の蔵書は素晴らしいですし、留学制度も充実してて留学生が多く、国際色も豊か。学ぶ環境は申し分ありません。悠仁さまは理系なので、実験やレポートなどでやがて宅通は厳しくなるはず。キャンパス近くに住む日が来れば、本当の大学生活を楽しめるでしょう」