健康保険証を捨ててはいけない理由のもう1つが、「再発行ができない」という点です。2024年12月2日以降は従来の健康保険証が発行されなくなり、自分で廃棄しただけでなく、意図せず紛失してしまった場合も同様に再発行は不可能になります。
現時点でシステム根幹のトラブルに関しては、ゼロになるということはなかなか厳しいように思えます。
調査によると、トラブル時に健康保険証が手元にない場合、いったん10割負担(無保険扱い)を求められた場合もありました。
最後に
マイナ保険証によるシステムのトラブルや、一時的とはいえ病院でマイナ保険証が読み取れないなどのトラブルの可能性を考えると、健康保険証は手元に残しておくべきでしょう。
現時点では「健康保険証の廃止の延期」や「健康保険証は残すべき」という意見があるのも事実です。
今後マイナ保険証のシステムが安定するまでは、余計な手間が発生しないように、これまでの健康保険証は自宅に大切に保管しておいたほうがいいかもしれません。
出典
全国保険医団体連合会 5月以降のマイナ保険証トラブル調査(1万2700医療機関) 88%が保険証「存続を」 トラブル70%が経験
厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用についてよくある質問
執筆者:本条アカネ
FP2級
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