◆妻の堅い模範的なコメント
一方の衛藤さんも、SNSで「夫婦でしっかりと話し合いを重ね、共に前を向いて進んでいく所存でございます」と表明。さらに「私自身も夫が野球に専念できるよう支え、彼を支えてくださった多くの方々の為にも、夫婦共に皆様に恩返しができるよう努めてまいります」と綴(つづ)っている。
全体的に表現が堅いのは、夫の後ろにいる球団やファンを意識してのことだろうか。模範的な文言ではあるが、不倫したのは夫であって彼女に責任はない。もう少し「妻の本音」をちらつかせてもよかったのではないだろうか。
とはいえ、まだ事実が発覚してから1ヶ月もたっていない。とにかく夫の職業である野球を優先させ、問題を先送りせざるを得なかったのかもしれない。
3歳と1歳の子を抱える源田夫妻だが、今後、キャンプやシーズンインとなれば衛藤さんにとってはまたワンオペが続く日常が待っている。
人によっては「不倫は精神の殺人」とまで言う人がいる。衛藤さん本人がどう気持ちを整理したのか、あるいは整理しようとしているのかはわからないが、「いい妻」であろうとすればするほどストレスはたまる。人気のあるスポーツ選手の妻で、自らもタレントである女性の立場は、大変なものなのかもしれない。
<文/亀山早苗>
【亀山早苗】
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio