「急発進」「急ブレーキ」で運転する夫。燃費に悪い気がするのですが、実際はどうなのでしょうか?
ガソリン価格が高騰・高止まりする昨今、少しでもガソリン代を節約したいと奮闘している家庭は少なくないでしょう。   ガソリン代の節約をする方法はさまざまありますが、その中のひとつに「運転方法を工夫すること」が挙げられます。同じ車を運転するのでも、その方法によっては燃費が改善もしくは悪化する場合があります。   今回のケースにおいて相談者は、家族の「急発進」「急ブレーキ」が気になっているようですが、これらは燃費を悪くしかねない行為です。   本記事では、急発進と急ブレーキが燃費とどのように関係するか解説します。

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急発進と急ブレーキは燃費にどう影響する?

結論からいって、急発進と急ブレーキは燃費を悪くするおそれがあります。国土交通省によると、急発進や急加速をすると、以下のような悪影響があります。

●10回の急発進で約170ccの燃料を浪費する
●10回の急加速で約110ccの燃料を浪費する

1回のドライブでそれぞれ10回ずつの急発進と急加速を行うと、合計で約280cc(約0.28リットル)の燃料を浪費する計算です。仮に燃料価格が1リットル当たり175円である場合、約49円の浪費です。
 
もし毎日同じような運転をする場合、30日で約1470円、1年で約1万7885円の燃料を無駄に使ってしまう計算です。
 
さらに環境省が運営するサイト「デコ活」によると、急発進(急加速)や急ブレーキをやめることで、燃費に以下のような違いが出るようです。

●ゆるやかに発進すると10%程度燃費が改善する(最初の5秒で時速20キロに到達するくらいが目安)
●減速時、早めにアクセルから足を離してエンジンブレーキを使うと燃費が2%程度改善する