今回は、以下の条件で45歳から厚生年金に加入したときの年金額を求めましょう。
 

・賞与は考慮しない
・給与は月収15万円で一定
・厚生年金の加入期間は45~65歳の20年間
・厚生年金の加入年は平成15年4月以降
・報酬比例部分が老齢厚生年金額とする
・国民年金は満額支払っている
・老齢基礎年金は令和6年度の金額

 
まず、月収15万円のときの標準報酬月額は同じく15万円です。賞与がなく給料が一定の場合は、標準報酬月額と平均標準報酬額も同じになります。条件を基にすると、報酬比例部分は「15万円×5.481/1000×240ヶ月」となり、老齢厚生年金額は19万7316円です。
 
また、老齢基礎年金は満額で81万6000円のため、老齢厚生年金額と合わせると101万3316円、月8万4443円を受け取れます。
 

老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計約101万円を受け取れる可能性がある

老後に受け取れる年金額は、国民年金の納付月数と厚生年金への加入期間および収入に応じて決まります。国民年金の納付猶予制度や免除制度を利用していて、追納などもしていなければ、老齢基礎年金は満額を受け取れません。もし猶予や免除制度を利用しておらず、すべての保険料を納付していれば、老齢基礎年金の満額を受け取れます。
 
厚生年金は賞与額や月収に応じて変動するため、人によって差が出る年金です。今回の条件で、月収15万円で賞与もなく給料が加入期間中変わらない場合、45歳から65歳まで厚生年金に加入すると老齢厚生年金を約20万円受け取れます。
 

出典

日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額
日本年金機構 年金用語集 は行 報酬比例部分
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー