もし日々の生活費が月15万円、年180万円で夫婦がともに自営業の場合、会社員と違って老齢厚生年金は受け取れません。そのため、老齢基礎年金と貯蓄のみでやりくりすることになります。
 
老齢基礎年金のみだと、満額を受け取っても夫婦で月13万6000円、年163万2000円なので年間16万8000円不足する計算です。不足分は、基本的に貯蓄から賄うことになるでしょう。そのため、自営業の場合は早いうちから貯蓄しておくことが大切です。
 
貯蓄は、普段の収入から一定金額を預金口座に貯めていく方法もありますが、自営業なら「国民年金基金」の利用もひとつの方法です。国民年金基金は、自営業やフリーランスの方が利用できる公的な年金制度です。
 
何口利用するか、またタイプはどうするかによって、年金の内容が変わるのでチェックしておきましょう。
 

余裕をもって生活をしたいなら貯蓄をしっかりしておく

老齢基礎年金は、国民年金保険料を満額納付していれば令和6年度時点で月6万8000円受け取れます。夫婦だと合計月13万6000円です。
 
今回の条件では、もし夫が会社員であれば、年間の収入目安が100万円ほどあれば、老齢厚生年金と合わせて生活費には足りるでしょう。しかし、夫婦ともに自営業の場合は、老齢厚生年金以外の方法で不足する生活費を賄う必要があります。
 
早い段階でコツコツ貯蓄をしておけば、老後の資金作りはできるでしょう。また、自営業の場合は国民年金基金の利用も選択肢のひとつです。口数や利用するタイプに応じて、老齢基礎年金にプラスして年金を受け取れます。
 

出典

日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について
日本年金機構 年金用語集 は行 報酬比例部分
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー