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「住む場所」によって年金が変わることはあるのか?
「『住む場所』によって年金額が変わる」かどうかを検証するに当たり、まず確認しなければならないのは「年金額が変わる」とはどういうことなのかということです。
まず、年金支給額は全国一律なので、住む場所によって変わるということはありません。ということは、「年金額が変わる」とは「年金の手取り額が変わる」ということだと考えられます。
年金の手取り額は、以下の計算式によって算出します。
手取り額 = 年金支給額 -(社会保険料 + 税金)
この場合の「社会保険料」とは国民健康保険料と介護保険料のことであり、「税金」とは所得税と住民税のことです。
この計算式から考えられることは、住む場所によって国民健康保険料・介護保険料・所得税・住民税のいずれかが変わるため、年金の手取り額が変わるということです。
国民健康保険料・介護保険料・所得税・住民税のうち所得税については、国税であるため、住む場所によって変わるということはありません。一方、国民健康保険料・介護保険料・住民税については、市区町村ごとに決められるため、住む場所によって変わることがあります。
このことから、住む場所によって国民健康保険料・介護保険料・住民税が異なるため、年金の手取り額が変わるということは「ある」といえます。