◆弱々しかった子猫が好奇心旺盛にゃんこに成長!
しかし、飼い主さんの不安などつゆとも知らない茶太郎くんは、お迎え当初から膝に乗って寝てしまうほど、べったり。かわいく甘える姿を見て、飼い主さんは自身の中にあった猫への偏見が覆されていったのだとか。
小さな命がより愛しくなり、部屋の片づけを徹底。電気コードには保護カバーをするなど、茶太郎くんが安全に過ごせるように環境を整備し始めました。
「もともと人慣れはしていましたが、ネットで情報収集をし、大きな音を立てない、適切な距離感を大切にすることなども心がけるようにしました」
すると茶太郎くんは、好奇心旺盛で色々なものに興味を持つ猫にすくすくと成長。今では台所で作業している飼い主さんの肩へ飛び乗り、手元を観察しに来ることもあるそうです。
「一緒に住んでいる彼と私が別室でお喋りをしていると、ドアの前で『ボクも仲間に入れてよ』と鳴くこともあります」
◆猫は繊細で優しい生き物だと教わった
甘えん坊な茶太郎くんですが、知的な一面も兼ね備える猫です。ドアを閉めてほしくないときには前足で人間の手をタッチ。少し離れた場所にいるときでも駆け寄って手にタッチし、「閉めないでね」と伝えます。
一緒に暮らす中では、茶太郎くんの優しさにウルっとさせられた日も。それは、飼い主さんたちが2人とも風邪でダウンしてしまったときのこと。
「いつもなら時間など関係なく開催している“運動会”を行わず、私の隣で一緒に寝てくれました。成長と優しさを感じましたね」
茶太郎くんは2024年9月、1歳に。知識ゼロから始まった猫ライフの中で飼い主さんがあらためて痛感したのは、小さな命を預かることの重みでした。
「この1年、かわいさに癒されたり、時には手を焼いて疲労したりの繰り返しだったように思います。
猫がこんなに繊細な生き物とは知りませんでした。大きな病気や怪我をすることなく無事に1歳を迎えられ、ホっとしています」