東京都文京区にある「日中友好会館美術館」にて、2月8日(土)~3月16日(日)の期間、「希望の野原で―貴州水城絵画展」が開催される。
中国・貴州省から届いた、色鮮やかで楽しい「水城絵画」の世界を届ける。
鮮やかな色使いと素朴なタッチが特徴
中国貴州省水城の画家たちが描いた民間芸術「水城絵画」は、鮮やかな色使いと素朴なタッチで、人物や動物が愛らしく描かれている。
色とりどりの絵の中には、楽しそうな生活の様子、喜びにあふれる作物の収穫、お祝いの準備をする家庭の様子など、日常の風景が季節感・生活感豊かに表現されている。
「水城絵画」は中国の芸術文化であり、現代アートの一つのジャンルとしても、世界中から関心を集めている。
約30名の画家による約40点の作品
このたび、2025年の新春展として「希望の野原で―貴州水城絵画展」と題し、中国貴州省六盤水市(通称:水城)の画家約30名が描いた約40点の作品を展示。
中国国内で数々の権威ある賞を受賞した作品や、水城農民画協会代表を務める徐源氏、熊師提氏、さらにいま注目を集める若き画家、徐小迪氏の作品も必見だ。
「水城絵画」は、「好きなものを好きなように描けばそれでよし!」というのが大きな特徴で、その独特な色使いや素朴なタッチが、多くの人を魅了している。
また、装飾的な要素が多く、純色を並べて対比させたり、変形や誇張、象徴的な表現を中心にしたり、一般的な画法である色調の統一や調和は重視されない。人物の色合いや表情も作家ごとに異なっており、見る人の心を和ませ、ほっこりとした楽しい気分になること間違いなしだ。
四つの章に分けて展示
同展では、色鮮やかで楽しい水城絵画の世界を「風情」「風物」「風景」「風味」の四つの章に分けて紹介。
第一章「風情」では、日常の出来事を画家たちがオリジナルの視点で描いた趣のある作品が揃う。
結婚式に訪れた客を酒でもてなす風習を描いている。