消防士の給与月額合計を全会計関係全体(一般職員・教育公務員・警察職・臨時職員など)の平均と比較すると以下の通りです。


・消防職:40万5224円
・全会計関係全体:41万4433円

全体と比較すると、消防士の給与は特別高いわけではないようです。平均(全会計関係全体)よりも9209円低く、消防士よりも給与の高い職種が公務員の中にはあることが分かります。消防士よりも給与の高い職種には、以下のようなものがあります。


・医師・歯科医師職:109万9630円
・特定任期付職員:56万6070円
・大学(短期大学)教育職:49万7470円
・その他の教育職:50万4158円
・特定地方独立行政法人職員:49万1012円

なお、上記の数字は給料月額+諸手当月額の合計です。医師・歯科医師職と消防職を比較すると、ひと月あたりの給与はおよそ69万4406円の差があります。
 

消防士の給与は公務員の中では平均的|一般企業よりは高い方

消防士の年収を算出してみたところ、平均約624万6948円であることが分かりました。一般企業と比較すると、給与所得者は平均460万円、正社員でも530万円ですから、夫の職業が消防士と聞いて「お金持ち」だと思われても不思議ではないかもしれません。
 
消防士の給与を公務員のほかの職種と比較してみたところ、全会計関係全体の平均は41万4433円で、消防職は9209円低いことが分かりました。
 
公務員の中で消防士の給与は平均的な金額であるといえるでしょう。医師・歯科医師職の109万9630円や特定任期付職員の56万6070円のように、消防士よりも給与の高い職種があります。
 

出典

総務省 令和5年 地方公務員給与の実態 第2 統計表 [附帯調査関係] 諸手当関係 第13表 団体区分別、職種別職員の平均給与月額及び平均諸手当額(371ページ)
国税庁長官官房企画課 令和5年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告- II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与(15ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー