夫が消防士というと「お金持ち」と思われてしまうのですが…公務員の中でも年収は高いほうなのでしょうか?
消防士は人命救助にもかかわる、公務員の中でも使命感ややりがいを感じられる職種のひとつです。夫が消防士というと、周囲からは「お金持ち」と思われてしまうこともあるようですが、実際の消防士の平均年収はどのくらいなのでしょうか。   今回は、総務省の資料を基に消防士の平均年収を算出してみました。一般企業や公務員のそのほかの職種とも比較しますので、参考にしてください。

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消防士の平均年収

総務省の「令和5年 地方公務員給与の実態」によると、消防職の平均給与は以下の通りです。


・給与月額合計:40万5224円
・給料月額:30万4233円
・諸手当月額:10万991円

これを基に以下の式で消防士の平均年収を算出します。


・40万5224円(給与月額合計)×12ヶ月+30万4233円(給料月額)×4.55ヶ月(ボーナス支給月数)
・平均年収:約624万6948円

消防士といっても、地域・階級・年齢によって年収は変動しますが、ほかの業界や職種などと比較する際の目安にできるでしょう。
 

消防士の平均年収は一般的に高い方?

消防士と聞くと、公務員であることや人命救助にかかわる危険のともなう職業であることから、年収が高いイメージを持つ人もいるようです。消防士の平均年収を、一般企業と比較してみましょう。

国税庁長官官房企画課の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は以下の通りです。


・給与所得者全体:460万円(男性:569万円/女性:316万円)
・正社員(正職員):530万円

同調査から、消防士の平均年収は一般企業に勤める労働者と比較して高い方であると分かります。給与所得者全体よりも約164万7000円、正社員(正職員)と比較しても約94万7000円高くなっています。夫の職業が消防士と聞いて「お金持ち」と感じる人がいても不思議ではないでしょう。
 

消防士の給与を公務員のほかの職種と比較