夫が安定して働けない場合、妻自身が正社員を目指すことも視野に入れる必要があるかもしれません。正社員になると次のようなメリットがあります。
・収入アップ
・雇用条件や待遇が手厚くなる可能性がある
・仕事の幅が広がりスキルアップできる
パートは一般的に時間給で働くことが多いため、勤務時間により収入が変動します。職種によっては勤務時間の短くなる年末年始などは収入が少なくなる一方で、月給制で働くことの多い正社員は勤務日数が減っても基本的に収入は変動しにくいでしょう。
また、長期雇用や社会保険の充実など、正社員は長期的に安心して働ける環境が整っていることも多いです。社会的信用を得やすく、住宅ローンなどの審査にも通りやすくなるなどのメリットもあります。
妻のパート収入月15万円だけでは夫婦二人でも生活できない可能性がある
総務省の2023年家計調査(家計収支編)によると二人世帯のひと月における消費支出の平均は26万4238円です。夫が人間関係を理由に仕事をやめた場合、妻のパート収入月15万円だけでは生活が厳しいことが予想されます。
しかし、これはあくまで平均額であるため、各家庭により状況は異なるでしょう。住宅費がかからない場合は月15万円でも生活ができるかもしれませんが、急な病気や出費に備えることができません。毎月家賃を払っている人は安い物件への引っ越しや、格安スマホへの乗り換えなどの節約が必須でしょう。
妻自身も正社員への転職やスキルアップを検討する場合、出産・育児の際の世帯収入の減少や、年金の受給額にも差があることを頭に入れておきましょう。今後を見据えて家族で話し合う際に、妻が正社員として働くことや夫が働きやすい環境や職種についても一緒に考えることで、長期的な安定が見込めるかもしれません。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表(2023年)表番号3-1 世帯人員別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー