◆信じきっていた夫が「クズ」だとわかったら……

 ドラマ『夫婦が壊れるとき』第5話は、精神的に崩壊しそうで、だがなんとか踏みとどまっている陽子に扮した稲森いずみの演技が光る。同時に、夫である昂太(吉沢悠)のクズっぷりに拍車がかかり、愛人・理央(優希美青)の勝ち誇ったような落ち着きぶりにも見ごたえがある。

 中絶するはずだった理央が、陽子の前に現れる。

「産むことにしました」

 理央がヒールではなく、スニーカーを履いていることに陽子は気づく。昂太のことを言っているのをお互いにわかっていながら、彼の名は出さず、ピリピリしたやりとりが続く。

「そんな男を信じるなんて」とあざ笑う陽子に、「彼は2年間、私を一途に愛してくれましたから」と自信たっぷりに告げる理央。昂太の幼なじみで、陽子の同僚である佳奈子から、ふたりの関係は「たった3ヶ月」と聞いていたため、陽子は動揺する。