◆状況が変わらないなら、もう腹をくくるしかない
──ご自身の経験談を提出したということですが、それはどういった思いからの行動だったのでしょうか?
秋澤春梨さん(以下、秋澤):結局、自分たちでアクションを起こさない限り、状況は何も変わらないんだと思い知らされたんです。私が乗車拒否されてから1年が経っていましたが、状況は何ひとつ変わっていない。「察してもらう」とか生ぬるい言葉は通用しない世界なんですよね。私が憤りを感じていたことを知っていた夫も「行っておいで」と背中を押してくれましたし、もう腹をくくるしかないと思いました。
──しかし都バス側の四角四面な対応を聞く限り、いくら話し合ってもラチが開かないのでは?
秋澤:そうなんですよ。だから東京都庁に出向き、最初は都民ファーストの会に陳情をすることになりまして。都バスを運営している東京都交通局は東京都の管轄なので、民間のバス会社とは勝手が違うところがあるんですよね。(公的機関や政治家などに実情を訴え、善処してくれるよう要請すること)
──なるほど。そういった事情もあるわけですか。
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