◆瑛太時代の衝撃
永山瑛太が瑛太名義だった頃、篠原涼子主演の刑事ドラマ『アンフェア』(フジテレビ、2006年)が若き名演となった。篠原演じる警視庁の刑事・雪平夏見の相棒・安藤一之を演じ、いくつもの難事件の真相を追う。
サスペンスフルな緊張が途切れない全編、最終話が近づくにつれ、内部に潜む黒幕の存在がおぼろげに正体を見せ始める。
雪平の上司である管理官・山路哲夫(寺島進)あたりに目星をつけるのが妥当かと思いきや、見事に裏切られる。
灯台下暗し。黒幕は相棒の安藤だった。よくもまぁいけしゃあしゃあとずっと雪平の傍らにいられたものだ。確かにミステリアスなキャラクターではあったが、まさかね。視聴者に疑いの目を一切向けさせない瑛太の名演は、衝撃的だった。
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