◆社会が動いている今こそ

『エゴイスト』は、エッセイストの故・高山真の同名自伝的小説が原作。甘く切ない恋物語でありながら、家族愛についても考えさせられる美しい話だ。

映画『エゴイスト』© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
『老ナルキソス』は、自身もバイセクシャルを公表している東海林毅監督の作品で、よりリアルな性的マイノリティの横顔にふれることができる。

老ナルキソス
3作品とも、「日本でも同性婚が認められていれば………」と考えずにはいられないものだった。LGBT法案の可決や、同性婚が認められていない状態を「憲法違反」とする判決が出そろったいまこそ、観てもらいたい。

<文/佐倉イオリ>