◆50年間、1日も休まずに続けている「おつとめ」

マンダラの図柄に色を塗る村上さん
マンダラの図柄に色を塗る村上さん(写真:内山文寿(内山写真デザイン事務所)、池谷啓)
 好奇心旺盛、わだかまりは持たず、週4日通うデイサービスでは塗り絵に歌、読書などに勤しみます。塗り絵はマンダラの図柄を中心にしたもので、その腕前も確かです。

 日記の他、村上さんにはご自身で決めた「おつとめ」があります。毎日毎夕、仏壇に向かって読経をすること。「特に何かを祈る、願うというわけではないのよ。おつとめですもの。おつとめというのは、休まないこと、サボらないこと」。50年間1日も休んだことはないという、この「おつとめ」。自分の中に規律を設けるというのは、言い換えれば自分を矜持(きょうじ)するということではないでしょうか。