出典:日本銀行「損傷現金交換基準」を基に筆者作成
損傷現金の交換を希望する際は、あらかじめ基準を確認し、交換可能な状態であるかどうかを判断してください。
現金交換の手数料
日本銀行では、損傷現金の交換に際して手数料を一切徴収しません。損傷した現金を無償で交換できるため、経済的な負担を軽減することができるでしょう。
損傷した現金を交換する際の注意点
損傷した現金を交換する際の注意点について、みていきましょう。
破損した紙幣
シュレッダーなどで細かく裁断されたものを含む破れた紙幣については、可能な限り各部分をしっかりと貼り合わせてください。この際、番号や模様、色合いを確認し、異なる紙幣の部分を誤って貼り合わせないように注意しましょう。
裁断されたままの状態では、同一の紙幣の一部と認められないことがあり、その場合は無効とされることがあります。
焼けて灰になった紙幣
紙幣が焼けて灰になってしまっても、ある程度までは紙やインクの特性から本物であることを確認できます。
しかし、灰がばらばらになると特定が難しくなるため、可能な限り原型を保ち、細かい灰なども集めて適切な容器に入れて持ち込むようにしてください。
溶けた硬貨
溶けた硬貨も、模様が確認できるなどの条件を満たせば、新しい硬貨に交換することができます。
使えなくなった紙幣や硬貨は日本銀行に送られ裁断されリサイクルまたは廃棄処理に
紙幣や硬貨には一定の寿命があります。1万円札は約4~5年、5000円札や1000円札は1~2年で摩耗が進み、使えなくなることがあります。使えなくなった紙幣や硬貨は、日本銀行に送られ、再流通に不適切と判断されたものは裁断後にリサイクルまたは廃棄処理されるのです。
損傷した現金に関して、日本銀行では基準に従って交換を行っており、その際の手数料は一切発生しません。交換基準を確認しておくことで、交換がスムーズに進み、無駄な手間を避けることができるでしょう。
破損した紙幣や硬貨を持参する際は、できるだけそのままの形で持ち込むことが推奨されます。シュレッダーで裁断された紙幣や焼けた紙幣の場合、できるだけ原形を保って持ち込むことが大切です。
これらの注意点を守ることで、損傷現金を効率的に交換できます。以上の通り、日本銀行は損傷した現金の取り扱いをしっかりと整備しており、経済的負担を軽減するために、手数料なしで交換サービスを提供しているのです。