汚れた1000円札が食券機で使えず調べたら、1〜2年で寿命を迎えると知りました。寿命後はどう処理されるのでしょうか?
普段何気なく使っているお札ですが、実は1~2年で寿命を迎えることをご存じですか。この記事では、寿命を迎えたお札がその後どのように処理されるのか、ご紹介します。

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紙幣の寿命

日本銀行によると、紙幣には一定の寿命があり、1万円札は通常4~5年ほど使われるとされています。他方、5000円札や1000円札は使用頻度が高く、摩耗が早いため、その寿命は1~2年程度とされています。
 

使えなくなった紙幣の処理方法

使えなくなった紙幣は、金融機関を経由して日本銀行に戻されます。そこで、真偽や汚れ具合などが確認され、再流通に不適切と判断されたものは、復元不可能な形で細かく裁断されます。
 

裁断された紙幣のリサイクルと処分方法

裁断された紙幣は、住宅用建材や固形燃料、トイレットペーパー、事務用品などに再利用されるほか、一般廃棄物として焼却処分されることもあります。
 

古いお札の交換方法

破損した紙幣や硬貨は、日本銀行の本店または支店に持参することで、法律で定められた基準に従い交換してもらえます。交換を希望する際は、訪問予定の日本銀行の本支店へ、事前に電話やウェブサイトから予約を行ってください。
 
なお、郵送での対応は実施していないため、注意が必要です。
 

損傷現金の引き換えについて

日本銀行では、基準に基づき、損傷した現金の交換を行っています。基準を満たさない場合、その現金は無効となります。交換基準は表1の通りです。
 
表1

種類 基準 交換額
紙幣 券面の 3分の2以上 が残存 額面金額の 全額
券面の 5分の2以上、3分の2未満 が残存 額面金額の 半額(1円未満切り捨て)
同一紙幣の複数紙片の 合算面積 で判定可能 上記基準に基づき交換
金貨 重量が 98%以上 残存 額面金額の 全額
その他硬貨 重量が 50%を超えて 残存 額面金額の 全額
災害などで模様が確認できる場合 額面金額の 全額