お釣りが多いことに全く気づかなかった場合は、罪に問われることはありません。気づかずに使ってしまったとしても、それは故意ではないため、詐欺罪や横領罪の成立要件を満たさないからです。
 

お釣りを多くもらったのに気づいたらどうする?

多くのお釣りを受け取ったことに気づいた場合、迅速かつ適切な対応をすることが大切です。
 
その場で気づいた場合は、すぐに店員に伝えて返金を申し出ましょう。これによりトラブルを未然に防げます。
 
お店を出た後に気づいた場合でも、早めの対応が必要です。すぐにお店に連絡を入れ、状況を説明しましょう。次に訪れた際に返金する意思を伝えれば、大きな問題にはならないはずです。
 
場合によっては、お店側のミスであることから「返金は結構」という申し出があるかもしれません。適切な対応をすることで、不必要なトラブルを防げます。
 

正しい行動でトラブルを防ごう

お釣りを多く受け取った場合、ラッキーと思わず、冷静に適切な対応を心がけることが重要です。返さずにそのまま持ち帰ると、詐欺罪や占有離脱物横領罪に問われるリスクがあります。
 
解説したポイントを参考に、トラブルを未然に防ぎ、安心して日々の買い物を楽しみましょう。
 

出典

国民生活センター 誌上法学講座 詐欺罪1
e-Gov法令検索 刑法
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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