残業で遅くなる夫に「リビングのエアコン消さないで」と言われます。2時間くらいなら「つけっぱなし」でも、電気代はあまりかからないでしょうか?
寒い季節、家族の帰りが遅くなるとき、暖房を消すべきか迷った経験はありませんか? 「家族のために部屋を暖めておきたい」と思う一方で、「電気代がもったいない」という気持ちもあるでしょう。   本記事では、エアコンの暖房を「2時間」つけっぱなしにした場合の電気代と、エアコンの電気代を節約するためのポイントについて解説します。

▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介

エアコンを「つけっぱなし」にすると電気代はどうなる?

エアコンは、立ち上がり時に多くの電力を消費します。室温が設定温度に達すると電力消費は抑えられますが、それでも電気代がゼロになるわけではありません。特に冬場は、外気温と設定温度の差が大きいため、消費電力が増えがちです。
 
例えば、1時間あたりの消費電力量が950ワット(0.95キロワット)のエアコンの場合、1キロワット時あたりの電気料金を31円とすると、2時間の使用で約59円かかる計算になります。
 
家族の帰宅が遅く、月に20日間、エアコンを2時間長くつけたとしましょう。その場合、電気代は1ヶ月あたり約1180円増えます。
 

「つけっぱなし」と「こまめに消す」、どちらがお得?

エアコンの暖房を「つけっぱなし」にする場合と「こまめに消す」場合、どちらが電気代の節約になるのかは使用している製品や外気温、使用時間などによって異なります。
 
外気温が3℃以下で、1~2時間程度の短い時間なら、「つけっぱなし」にするほうが電気代を抑えられるといわれています。東京都の場合、直近10年の1月の平均気温は5~7℃前後なので、基本的には「こまめに消す」ほうが節約になるでしょう。
 
エアコンの稼働が2時間以上続く場合は、エアコンを消したほうが節約になります。半日以上家に誰もいない場合、エアコンを消すほうが確実に電気代を抑えられます。
 
今回のケースのように2時間後に家族が帰宅する場合、外気温によって判断すると良いでしょう。外気温が3℃以下のように極端に寒い日であれば、エアコンを「つけっぱなし」にするほうが効率的ですが、原則としてエアコンを消しておいたほうが節約につながるといえます。
 
部屋が冷え切ってしまうのが心配な場合は、家族が帰宅する少し前にエアコンを再度つけることで、快適な室温を保(たも)てます。最近のエアコンではタイマー機能や遠隔操作が可能なものも多いため、こうした機能を活用すると良いでしょう。
 

エアコンの電気代を節約するためのポイント