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失敗談①必要な書類がそろわない
確定申告を実施する場合、その人の立場や所得の種類などによって、提出しなければならない書類が異なります。これまで、税制改正により税務関係書類は一部を除いて押印や書類添付が不要になるよう税法改正を行うなど、確定申告の手続きを少しずつ簡素化する動きもありました。
とはいえ、必要書類の不備や訂正箇所が発生すれば、再度提出しなければならない手間が生じます。そのため、自身が確定申告を実施する際に、何が必要なのかを1つずつ把握しておかなければ、スムーズに手続きが進まないのです。
失敗談②控除の適用漏れ・申告漏れ
給与以外の「副収入」や「医療費控除」、ふるさと納税にかかわる「寄附金控除」など、控除の申請にかかわる手続きは対象者のみが申告する制度であることから、国税庁でも誤りの多い事例として紹介されています。
また、税法の改正などで控除額や適用額が変更されることもあるため、毎年同様の手続きをしている人も、申請内容が合っているかどうかは提出前にしっかりとチェックしなければなりません。
失敗談③e-Taxならラクラク、ではない?
確定申告の書類作成や税額の計算は非常に複雑で、すべてアナログで行うのは時間も手間もかかります。政府は近年、書類の電子化を推進していることもあり、確定申告も「e-Tax」というサービスを通じて電子申告できるようになっています。
とはいえ、電子申告であればなんでもスムーズというわけではなく、e-Taxの仕様だからこそ起こる落とし穴もあります。
例えば、e-Taxのシステムにパソコンやスマートフォン、使用したいブラウザが対応していない場合があります。また、e-Taxを通じてマイナンバーカードの情報をひもづける場合、電子証明書を利用できる期限内でなければ申請ができません。
「簡単にできるだろうから」と、これらの確認をせずにギリギリになって手続きをしようとすると、かえって今までの方法のほうがよかったというケースもあります。