電気料金は住む地域により違うのですか? 差がある場合はどうしてでしょうか? 安い地域だと生活費がおさえられてうらやましいです。
テレビやネットニュースを見て「なぜ住む地域によって電気料金に違いがあるの?」と疑問に思ったことがある方もいるのではないでしょうか。電気料金が高騰している現在、電気料金の安い地域に住むことで家計がどれほど楽になるかを想像したことがある方も多いかもしれません。   本記事では、地域ごとに電気料金が異なる理由や地域別の電気料金について解説します。また、電気料金を節約するためのポイントも紹介します。

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電気料金は住む地域によって異なる

電気料金が住む地域によって異なるのは、電力会社によって発電コストや送電コストに差があり、それが電気料金の単価に反映されるためです。
 
電力会社の発電方法には石炭火力発電、石油火力発電、LNG火力発電、原子力発電、洋上風力発電などいくつかありますが、それぞれで発電コストが異なります。
 
経済産業省資源エネルギー庁の「電気をつくるには、どんなコストがかかる?」によると、LNG火力や原子力は比較的コストが低い傾向がある一方、石油火力や洋上風力、小水力、バイオマス発電(専焼)などはコストが高いとされています。
 
電源構成は電力会社によって異なりますが、この電源構成の違いが電気料金に影響を与えています。また、発電所と変電所の距離が離れているほど、送電にかかる設備費用が増大しやすいことも影響しているとされています。

 

大手電力会社の電気料金比較

NOWALL株式会社(東京都千代田区)が発表した「大手電力会社10社の電気料金ランキング」(調査期間:2020~2023年)によれば、大手電力会社10社の電気料金の平均額は以下のとおりです。
 

1位 関西電力 4709円
2位 沖縄電力 4950円
3位 九州電力 5424円
4位 北陸電力 6012円
5位 中部電力 6051円
6位 東京電力 6075円
7位 東北電力 6130円
8位 中国電力 6272円
9位 四国電力 6900円
10位 北海道電力 7528円
※40アンペアで契約した場合
※1ヶ月の電気使用量が180キロワットアワーの場合