次は、人口規模による「学校外活動費」の違いです。習い事や塾を含めた公立小学校の6学年全体の学校活動費の平均を見てみましょう。

●10万人未満:年間15万6000円
●10万人以上30万人未満:年間19万7000円
●30万人以上100万人未満:年間26万5000円
●100万人以上・特別区:年間26万4000円

習い事や塾を含めた全体の金額ですが、人口規模が大きいエリアでは高額になり、1ヶ月あたり2万円を超えていることが分かります。
 
また、上記は小学校1年生から6年生までを含むデータですので、高学年ではより高額の支出になっている可能性もあります。家庭によって教育方針や習い事への考え方はそれぞれですが、塾を含む習い事で月に3万円の支出というのは「あり得る」と言えそうです。
 

納得感のある教育支出を目指そう

習い事や教育への投資は家庭ごとに異なります。統計データだけを見ると月3万円の支出は平均を上まわっていますが、大きすぎる金額とも、普通だとも断言できません。大切なのは、家庭の状況や子ども本人の意思を重視して、将来に向けた最適な選択をすることでしょう。
 
「塾に通う」という学び方は、1つの選択肢に過ぎません。子どもの意思に沿っているのか、遊ぶ時間がそがれて負担になっていないのかなどが重要です。
 
また、周囲の環境に合わせて通塾してみるということも、経験として必要な面もあります。さまざまな意見を参考にしつつ、本人の希望を尊重して家族で決めた結果であれば良い選択だといえるのではないでしょうか。
 

出典

文部科学省 令和5年度子供の学習費調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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